理研シンポジウム・iTHEMS研究会 「熱場の量子論とその応用」
研究会の目的
本研究会では、熱・化学平衡系、及び、非平衡量子場系を対象とする「熱場の量子論」をキーワードに、理論、実験、観測における最近の進展、新しい問題意識について議論します。様々なエネルギースケールでの物理現象について、素粒子、原子核、宇宙物理、物性物理などといった分野の枠を超えて情報を共有することで、「熱場の量子論」に関する視野を広げ、新しい研究への足掛かりを築くことを目的としています。
日程・場所
- 日程:平成30年8月28日(火) 9:55-18:00(予定)
8月29日(水) 9:00-18:00(予定)
8月30日(木) 9:00-15:00(予定) - 場所:埼玉県和光市広沢・理化学研究所 大河内ホール
テーマ
- 非平衡統計力学、非平衡熱場の量子論における最近の発展と応用
- 量子多体系の非摂動計算処方
- ボーズおよびフェルミ原子気体
- 極限強度場中の場の理論
- 初期宇宙と時空発展
- QCD 物性、高密度星の構造と進化
- 重イオン衝突実験とクォーク・グルーオン・プラズマ
招待講演
上記のテーマと関連して、以下の招待講演を行います。
- 長瀧 重博(理研) 「中性子星の中身をどこまで探れるか?現状と今後の展望(仮題)」
- 本郷 優 (理研) 「場の量子論的視点からの流体力学」
- 西村 淳 (KEK) 「複素ランジュバン法による符号問題の解決とその適用範囲について」
- 濱崎 立資(東大理)「孤立量子系における非平衡ダイナミクスと熱平衡化」
- 蘆田 祐人(東大理)「Open quantum physics: recent topics in non-Hermitian systems and beyond」
- 松尾 衛 (中国科学院大学カブリ理論科学研究所)「非慣性系におけるスピン輸送現象」
一般講演・旅費の補助等
一般講演は、議論の時間を十分確保するために基本的にショートトークに加えポスター発表を行うという形態をとる予定です。また、一般講演申し込み者から何名かに30分程度のトークを願いする予定です。講演プログラムに関しては世話人にご一任ください。旅費の補助に関しては原則として講演・発表を行った方のみを対象とします。
世話人
一瀬郁夫(名古屋工業大学工学研究科)、 稲垣知宏(広島大学情報メディア教育研究センター)、 江尻信司(新潟大学自然科学研究科)、 大西明(京都大学基礎物理学研究所)、 柏浩司 (福岡工業大学情報工学部)、 北沢正清(大阪大学大学院理学研究科)、 関口雄一郎(東邦大理学部)、 瀬名波栄問(基礎科学研究院)、 橘基(佐賀大学理工学部)、 仲野英司(高知大学教育研究部自然科学系)、 野中千穂(名古屋大学大学院理学研究科)、 日高義将(理化学研究所仁科加速器科学研究センター)