理研シンポジウム・iTHES研究会 「熱場の量子論とその応用」
研究会の目的
本研究会では、熱・化学平衡系、及び、非平衡量子場系を対象とする「熱場の量子論」をキーワードに、理論、実験、観測における最近の進展、新しい問題意識について議論します。様々なエネルギースケールでの物理現象について、素粒子、原子核、宇宙物理、物性物理、量子光学といった分野の枠を超えて情報を共有することで、「熱場の量子論」に関する視野を広げ、新しい研究への足掛かりを築くことを目的としています。
本研究会は昨年度まで基研研究会として開催していた同名の研究会と同じ趣旨とテーマの研究会です。今年度は、開催場所を理研にすることで、参加者と議論の新たな広がりを期待しています。
日程・場所
- 日程:平成26年9月3日(水) 9:55-18:30
9月4日(木) 9:00-18:30
9月5日(金) 9:00-15:00 - 場所:理化学研究所 大河内記念ホール
- 主催:独立行政法人理化学研究所(初田量子ハドロン物理学研究室)
このシンポジウムは、理研シンポジウムの一環として行われています。また、理研interdisciplinary Theoretical Science (iTHES)から補助を受けています。
テーマ
取り扱うテーマとしては、主に以下のものを計画しています。
- 非平衡熱場の量子論構築に向けた試みとその応用
- 非平衡統計力学の最近の発展とその応用
- 量子多体系の非摂動計算処方
- ハドロン多体系に対する熱場の理論とその適用
- QCD相構造の微視的理解とクォーク・グルーオン物性
- 高密度星の構造・進化とクォーク・ハドロン物質
- 重イオン衝突実験によるクォーク・グルーオンプラズマ生成
- 希薄原子気体、フェルミ原子気体の熱的性質
- 極限強度場中の場の理論
- 初期宇宙と揺らぎの成長
上記テーマに関して一般講演を募集します。また、これらのテーマと関連して、レビュー講演を企画しています。
世話人
浅川正之(阪大)、一瀬郁夫(名工大)、稲垣知宏(広島大)、江尻信司(新潟大)、大西明(京大)、北沢正清(阪大)、阪上雅昭(京大)、橘基(佐賀大)、仲野英司(高知大)、中村祐介(早稲田大)、野中千穂(名古屋大)、日高義将(理研)