基研研究会 「熱場の量子論とその応用」
研究会の目的
本研究会では、平衡・非平衡量子系を記述する熱場の量子論をキーワードにして、素粒子・原子核・宇宙物理から統計物理・物性物理・量子光学といった分野の枠を超えた議論を行ないます。幅広い分野での理論、実験の最近の発展を共有し、様々な分野の異なる視点を持った参加者と議論することで、各々の研究の発展及び新しい共同研究の足掛かりを築くことを目指します。
日程・実施方法
- 日程:2022年9月20日(火)
9月21日(水)
9月22日(木) - 場所:京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館パナソニック国際交流ホール
- 実施方法:ハイブリッド
- 現地参加・講演申し込み締切:8月5日(金)必着
オンライン参加申し込み締め切り:9月12日(月)
テーマ
- QCD物質の相構造・物性、および原子核衝突における非平衡過程
- 初期宇宙における非平衡過程
- 高密度星の構造・進化と有限温度・密度・磁場での物性
- 希薄冷却原子気体の物性
- 量子多体系および物性物理学における新展開
- 非平衡統計力学・非平衡熱場の量子論の最近の発展とその応用
- 電磁場や回転,時間周期外場などの外場中の量子多体系
- 量子多体系の非摂動計算処方
- 量子情報理論の多体物理系への応用
レビュー講演
これらのテーマと関連して,以下のレビュー講演を行います。
- 宇賀神 知紀(基研) 相対エントロピーと重力理論
- 宇都宮聖子 (Amazon Web Services Japan) NISQ時代の量子コンピュータ
- 榎戸輝揚 (理化学研究所) NICER,中性子星
- 西野友年(神戸大) テンソルネットワーク
- 藤本和也(東工大) 非平衡量子系 (非平衡ゆらぎのスケーリング)
- 村瀬功一 (基研) QGP, 流体力学的ゆらぎ
一般講演
これまで「熱場の量子論」研究会では一般講演をポスターセッションで行ってきましたが、今年はハイブリッド形式での開催ということを考慮して、一般講演をパラレルセッションで行います。
世話人
一瀬 郁夫(名古屋工業大学 工学研究科) 稲垣 知宏(広島大学 情報メディア教育研究センター) 江尻 信司(新潟大学 自然科学研究科) 大西 明(京都大学 基礎物理学研究所) 岡 隆史 (東京大学 物性研究所) 柏 浩司(福岡工業大学 情報工学部) 北沢 正清(大阪大学 大学院理学研究科) 関口 雄一郎(東邦大学 理学部) 瀬名波 栄問(Van Lang University) 田島 裕之 (東京大学 大学院理学系研究科) 橘 基(佐賀大学 理工学部) 谷崎 佑弥(京都大学 基礎物理学研究所) 仲野 英司(高知大学 教育研究部自然科学系) 中村 真(中央大学 理工学部) 野中 千穂(広島大学 先進理工系科学研究科) 日高 義将(KEK 素粒子原子核研究所)