基研研究会 「熱場の量子論とその応用」
研究会の目的
本研究会では、熱・化学平衡系、及び、非平衡量子場系を対象とする「熱場の量子論」をキーワードに、理論・実験・観測における最近の進展、新しい問題意識について議論します。様々なエネルギースケールでの物理現象について、素粒子・原子核・宇宙物理・物性物理・量子光学といった分野の枠を超えて情報を共有することで、「熱場の量子論」に関する視野を広げ、新しい研究への足掛かりを築くことを目的としています。
日程・実施方法
- 日程:2024年9月9日(月)
2024年9月10日(火)
2024年9月11日(水) - 場所:京都大学基礎物理学研究所 パナソニックホール
(オンライン配信あり) - 現地参加・発表申し込み締め切り:2024年7月17日(水)必着(締め切りました)
オンライン参加申し込み締め切り:2024年8月23日(金)(締め切りました)
テーマ
取り扱うテーマとしては、主に以下のものを計画しています。
- QCD物質の相構造・物性、および原子核衝突における非平衡過程
- 初期宇宙と揺らぎの成長
- 高密度星の構造・進化と有限温度・密度・磁場での物性
- 希薄冷却原子気体の物性
- 量子多体系および物性物理学における新展開
- 非平衡統計力学・非平衡熱場の量子論の最近の発展とその応用
- 電磁場や回転、時間周期外場などの外場中の量子多体系
- 量子多体系の非摂動計算処方
- 量子情報理論の多体物理系への応用
上記テーマに関して口頭発表およびポスター発表を募集します。
Invited Speakers
これらのテーマと関連して,以下のinvited talkを行います。
- 赤松幸尚(阪大)揺らぐ流体力学・QCD臨界点の理論研究
- 殷文(都立大)eVダークマターの熱生成と実験的探索
- 大谷聡(日大科量研)1次元3体相互作用とトポロジー
- 古城徹(東北大)中性子星観測と高密度QCD
- 中山泰晶(京大)The Petz lite recovery map for the Hayden-Preskill channel
- 森貴司(慶大)開放系の量子ダイナミクス
その他発表
今年の「熱場の量子論」研究会では、現地での議論を基本としたハイブリッド形式での開催とします。口頭発表とポスターセッションは全て現地発表で行います。口頭発表はオンライン配信も行いますが、現地での議論を優先します。学生ポスター賞を設定するので、学生の皆さんは奮ってご応募ください。
世話人
稲垣知宏(広島大学情報メディア教育研究センター) 江尻信司(新潟大学理学部) 岡隆史 (東京大学物性研究所) 柏浩司 (福岡工業大学情報工学部) 北沢正清(京都大学基礎物理学研究所) 関口雄一郎(東邦大学理学部) 瀬名波栄問(Van Lang University Science and Technology Advanced Institute) 田島裕之 (東京大学大学院理学系研究科) 橘基(佐賀大学理工学部) 谷崎佑弥(京都大学基礎物理学研究所) 仲野英司(高知大学教育研究部自然科学系) 中村真 (中央大学理工学部) 野中千穂(広島大学 先進理工系科学研究科, 名古屋大学大学院理学研究科) 日高義将(京都大学基礎物理学研究所) 本郷優 (新潟大学理学部)