Windows Update を使って、WindowsとOfficeがつねに最新版で使えるように設定します。
さらに、Defenderでのフルスキャン(全てのファイルに対するウィルスチェック)のやり方を確認しておきます。
この章は、インターネットに接続していれば、広島大学の学生証をもらう前に実施することができます。
[1] まず、Windows Updateを設定しましょう。「設定」アプリを起動し、「Windows Update」を選んで、「更新プログラムのチェック」をクリックします。更新データがあると「今すぐダウンロード」に変わるので、クリックして更新を進めます。
[2] 「最新の状態です」と表示されるようになったら、「詳細オプション」をクリックして「その他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」も有効にします。これにより、Microsoft Officeをインストールした後にその更新も自動化されます。
check 3Microsoft Defenderのウイルス検出パターンファイルはこの更新の一環で実施されます。
check 5[3] Windows10以降は組み込みのウイルス対策ソフトを持っています。以下はこれによりウイルススキャンを行う手順です。
[4] これまでと同様に「設定」アプリを開きます。「プライバシーとセキュリティ」を選び、さらに「Windowsセキュリティ」に進みます。
[5] さらに「Windowsセキュリティを開く」をクリックします。
[6] 「Windowsセキュリティ」のウィンドウが開きます。「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
[7] まず「スキャンのオプション」をクリックし、「フルスキャン」を選びます。スクロールして「今すぐスキャン」をクリックし、フルスキャンを開始します。
check 4[8] フルスキャンは新品でも2時間以上かかりますので、完了まで待たなくて構いません。フルスキャン開始方法を理解したら、次のステップに進みましょう。
check 6[9] Windows10以降はPCや外付け記憶装置の盗難に備え、記憶装置のデータを全て暗号化するBitLockerという仕組みが導入されています。現時点では無効であっても、Windowsシステムに大幅な更新が加わった場合など、知らない間にBitLocker保護が有効になってしまい、アカウントのパスワード以外にBitLocker鍵も要求されることがあり、この鍵が分からない状態になるとお使いのPCが再インストールすらも不可能になる場合があります。BitLocker鍵を定期的に確認し、保存する習慣をつけましょう。
[10] WindowsがプリインストールされているPCは、最初からBitLocker保護が有効になっている場合が多いです。エクスプローラを起動して「PC」からC:ドライブを確認し、アイコンに南京錠のマークがついていればBitLocker保護が有効になっています。C:ドライブの名前は「Local Disk」であったり「Windows」であったり「ローカルディスク」であったりしますが、名前は重要ではありません。「C:」であるかどうかが重要です。
[11] もし南京錠マークが無い場合にはBitLocker保護が無効なので、次の章に進んで構いません。ただし、Windows11 Proの場合は、「いつ勝手に有効にされるかわからない」ことには十分注意し、気づいたらすぐこの手順に従ってBitLocker鍵を保存するようにしてください。この章末の付録の手順に従って強制的に有効にすることもできます。
[12] タスクバーのルーペボタン(①)を押して検索フォーム(②)を出し、そこに「control」と入力して、コントロールパネル(③)アプリを起動します。
[13] コントロールパネルの表示方法を「カテゴリ」にします。デフォルトではカテゴリになっている筈です。
[14] コントロールパネルのカテゴリ「システムとセキュリティ」に進みます。
[15] 「システムとセキュリティ」の中に「BitLockerドライブ暗号化」または「デバイスの暗号化」があれば、起動します。「BitLockerドライブ暗号化」でなく「デバイスの暗号化」がある場合があります(富士通の例)。どちらも無い場合は次の章に進んでください。ただし、C:ドライブに南京錠マークが出ているにも関わらずコントロールパネルに「BitLockerドライブ暗号化」も「デバイスの暗号化」も無い場合には必携パソコン初期実習サポート会でご相談ください。
[16] 「BitLocker暗号化」を起動しようとすると、「このデバイスの暗号化を完了するには、Microsoftアカウントでサインインしてください。」とメッセージが出てくる場合があります。このような場合には販売店にBitLocker回復キーの扱いについて相談してください。
[17] 「回復キーのバックアップ」のメニューに進みます。
[18] 「BitLockerが有効です」ではなく「BitLockerが暗号化中です」となっている場合もありますが、既に回復キーは定められているのでこの先の動作は同じです。
[19]
回復キーのバックアップ方法を尋ねられます。ここでは、初心者にも確実な方法として「回復キーを印刷する」を選びます。
[20] プリンターの選択にて「Microsoft Print to PDF」を選び、印刷を実行します。
[21] 印刷したPDFファイルを保存する場所を尋ねられますので、まずはデスクトップに保存しましょう。ファイル名は「BitLocker鍵_202303xx」のように日付を含めたファイル名にしておくとまぎれが無いでしょう。
[22] デスクトップにPDFファイルのアイコンが現れたら、ダブルクリックしてその内容を表示します。
この内容の、「ID」と「回復キー」の両方が途切れずちゃんと読めるようにスマートフォンや携帯電話などで写真を撮っておきます。あるいは、このPDFファイルを外付けのUSBフラッシュメモリにコピーするなどしてもかまいません。
数日の間に必要になることはないでしょうが4年間の間、あるいは卒業後にPCが故障したりするとこのキーが必要になる場合があります。紛失した場合はこの手順を再度実施してキーを確保してください。check 7
[23] BitLockerが有効になっていた場合、BitLocker鍵の保管が完了したら次の章に進みましょう。
[24] BitLockerが有効になっていない場合、BitLocker管理ツールのトップメニューは「BitLockerを有効にする」しかありません。「無効です」と表示される場合の他に、「アクティブ化を待機中です」と表示される場合もあります。
[25] 「BitLockerを有効にする」をクリックすると、システム確認が行われた後に「BitLockerドライブ暗号化」のダイヤログが開き、回復キーの管理方法を尋ねられます。
上で説明している手順に沿って、PDFに印刷してスマートフォンや携帯電話、あるいは外付けフラッシュメモリなどにコピーしておきましょう。[26] 鍵を保存した後、暗号化する範囲の選択をします。説明文を熟読の上選んでください。
[27] 暗号化モードを選びます。もしお使いのPCがもともと2015年以前のWindowsが入っていたもので、将来その状態に復旧する可能性がある場合には「互換モード」を選びましょう。
[28] BitLockerシステムチェックは実行しておくほうが安全です。
[29] 再起動が要求される場合があります。