この章を始める前に

[1] 広島大学では、マイクロソフト社との包括ライセンス契約(Microsoft Enrollment for Education Solutions)を結んでいます。これによって広島大学の学生は広島大学が定める利用要領に基づいて、いくつかのマイクロソフト社製ソフトウェア製品(Microsoft Office等)を無償で利用することができます。

Microsoft Office については、広島大学の学生は個人所有のPCで5台まで無償で利用することができます。

ただしこのOffice 365アプリはマイクロソフトのサーバに登録されている広島大学のアカウントに関係づけられており、卒業(もしくは退学)後は利用できなくなってしまいますので、ご注意ください。

※ 「Microsoft 365 Apps for enterprise」は以前「Office 365 ProPlus」だったものが2020年に改称されたものです。このため関連する説明の中で「Office 365 ProPlus」の呼称が残っている場合があります。Office365アプリとしての位置づけは変わりませんので、適当に読み替えてください。

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Office365アプリのインストール

[2] ここでは、まだOfficeがインストールされていないPCに広島大学の提供するMicrosoft 365 Apps for enterpriseをダウンロードしてインストールする方法を説明します。

広島大学学生向けMicrosoft 365 Apps for enterpriseのインストール

[3] メディアセンタのMicrosoft 365ポータルサイトhttps://www.media.hiroshima-u.ac.jp/services/webmail-portal/にジャンプします。水色の「Microsoft365ポータル」を押すとhttps://portal.office.com/に移動します。

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[4] IMCアカウントを「@hiroshima-u.ac.jp」つきで入力し、さらにパスワードも入力します。このサイトはMicrosoftのサイトなので、「@hiroshima-u.ac.jp」がついていないと貴方の学生番号がどの大学のものか判らないため、「@hiroshima-u.ac.jp」を加える必要があります。

※ 学外からのアクセスの場合は、ここで多要素認証(MFA)の認証手続きが入ります。

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[5] Edgeがパスワードを保存するかどうか確認してきますが、初期パスワードを変更する可能性がありますので、「なし」にしましょう。サインインの状態は保持しても構いません。

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[6] Office365にサインインした状態になります。

ここでは左右を縮めて表示していますが、画面の右上のほうに「Officeのインストール」というメニューがありますので、そこからOffice 365アプリを選びます。

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[7] あとは画面の指示に従ってインストーラーを保存し、そのインストーラーを起動するとMicrosoft 365 Apps for enterpriseがインストールされます。利用規約に同意し、ライセンス認証のために広大メールアドレスを再度入力してしばらく待つとインストール完了です。

※この方法でインストールしたOfficeは広大メールアドレスによってライセンス認証されているので、すぐに使うことができます。ただしこの章の最初に書いたように、広島大学を卒業した後は利用できなくなりますので注意してください。

[8] このテキストの「Microsoft Officeへのサインイン」に戻ってください。

Teamsの使い方

[9] 広島大学でのオンライン授業(同時双方向のもの、また、チャットによる質問相談など)は、主にMicrosoft Teamsを使って行っています。この動作を確認しましょう。履修登録以前に実際に作業できることは限られていますので、必要に応じて参照してください。

オンライン授業のソフトウェアとしては、Teamsの他にZoomや、YouTube Liveなどもあり、たとえばZoomで行われている授業をTeamsで受講する、といったことはできません。Teams以外を用いる授業の場合は、教員が先に説明する筈ですので、環境設定などは教員の指示を参考にしてください。

[10] 包括ライセンスでMicrosoft 365 Apps for enterpriseをインストールした場合は、Microsoft Teamsは既にインストールされている筈です。検索ウィンドウで「Teams」を検索すれば出てくる筈です。

もし別途Officeを購入したため、Microsoft Teamsがまだ入っていないという場合は、https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/download-app からダウンロードしてインストールしてください(Office365と違ってアカウントにサインインしなくてもダウンロードできます)。また、iOS機器(iPhone, iPad)やAndroid機器でも動きますが、ここではPCでの確認手順を説明します。

[11] Teamsのアイコンがデスクトップにない場合は、左下の虫眼鏡アイコンから「t」または「te」と入力して検索してください。

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[12] はじめてTeamsを起動すると、Microsoft Officeのアクティベーションと同様のサインインを促されます。広島大学のオンライン授業を受けるには、アカウント名でサインインが必要です。

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[13] まずアカウント名(@hiroshima-u.ac.jpを含め)を入力します。

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[14] 次にアカウント名のパスワードを入力します。

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[15] このPCを組織が管理できるようにしますか、と質問されますが、このチェックを外し、「このアプリのみにサインインする」を選びましょう。

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[16] 場合によっては、Teamsの通信についてWindows内蔵のファイヤーウォールが許可して大丈夫か確認を求められます。大学の無線LANやネットカフェなど様々な人が使うネットワークに接続している場合、なぜか「非推奨」となっているパブリックネットワークにチェックが入っていて、そうしないといけないかのような雰囲気を出しますが、「キャンセル」で許可しない状態を維持しても大きな問題は起きません。

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[17] サインイン済みだとこのような状態になります。

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[18] このウィンドウを閉じても、裏でTeamsは動いており、chatなどのメッセージを受信しています。通知領域にTeamsのアイコンが出ています。このアイコンをクリックすればもう一度Teamsの画面が開かれます。

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[19] サインインしたアカウントには、そのアカウントのネット接続状態が表示されます。「会議」に出席している場合は、この接続状態が「会議中」になります。

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[20] Teamsの機能のうち、オンライン授業で特に使われる機能は「チャット」と「チーム」、チームの中の「チャネル」、チャネルの中の「会議」です。「カレンダー」機能がありますが、大学側から履修状況に応じた更新などをかけることはないので、必要であれば自分で設定するようにしてください。

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[21] チームとは、特定の教職員や学生をまとめたグループのことを指します。多くの授業では、「もみじ」の履修手続きが締め切られた後、それを反映したチームが作られ、オンライン授業を実施するものについては皆さんが授業別のチームに所属した状態になる筈です。必修科目であっても履修手続きの前に自動的に登録されるわけではないので、「自分が履修すべき科目だから、自動的にTeamsに先に登録してくれる」というわけではないことに注意してください。

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[22] 自分が所属するチームから一つチームを選ぶと、そのチームのチャネル一覧を見ることができます。その一つのチャネルを選んでチャットしたり、「会議」を行ったりします。たとえばこの授業は週1回実施されるたびに新たにチャネルを作っています。

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[23] チャネルの中では、基本的なコミュニケーション方法としてチャットが使われるようになっています。チームの中でチャットした場合には、同じチームに所属する皆さんに見えます。左側のメニューにある「チャット」は、貴方がチャットで入力したことがあるチャネルの一覧が出てくるので、「あるチャネルで会話している最中に、他のチャネルで自分の発言に返事があった」ということに気づくこともできます。

基本的に授業関係のテキストチャットは自分の都合のよい時間に発言してよいのですが、返事もまた相手の都合のよい時間に返ってくるものなので、即答を求めないようにしましょう。

このチャット機能は、同じチームに所属してない人とも使うことができます。ただし、アカウント名を持っている人が対象です。相手のアカウントを教えてもらったら、「新しいチャット」で質問することができます。

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[24] オンライン授業のうち、双方向(所定の授業時間に、教員も受講生もネットワークに接続して同時に進めるもの)のものがこの「会議」機能で行われます。授業時間を反映して最初から「会議」がスケジュールされている場合もありますが、先に授業をTeamsにスケジュールせず、授業時間になって教員が手動で開始する場合も多いです。スケジュールにないことが休講であると勘違いしないようにしてください。教員のアカウントの状態も確認することが望ましいです。これはスケジュールされている例ですが、スケジュールなしで開始されている場合は同様の表示がチャットのタイムラインに「会議中」と出ます。

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[25] 主催者が開始していない「会議」でも、出席することができます。「会議」に出席しようとすると、すぐ会議出席で画像や音声が流れるわけではなく、まずPCの設定画面になります。実際に接続する前に、手元のPCのカメラのON/OFF、マイクのON/OFF、スピーカのON/OFFを設定することができます。

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[26] Surfaceをドックにつないでいたり、あるいはBluetoothで外部のヘッドセットを使っている場合などには、複数のマイクやスピーカがあるので、カスタムセットアップを開いて自分が使いたいものが選ばれているように確認する習慣をつけましょう。

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[27] 会議に入ると出席者のアイコンが並ぶ画面に変わります。会議中も、カメラのON/OFF, マイクのON/OFFを切り替えることができます。吹き出しのアイコンをクリックすると、このTV会議のウィンドウの中にテキストチャットのタイムラインが表示されるようになります。その隣の「…」を展開して「デバイスの設定」を開くと、会議に入った後でもカメラ機器やマイク機器を取り換えることができます。接続してみたらどうもスピーカで聞いていると会議がおかしなことになる、などの問題がある時は変更しましょう。

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[28] 実習系の授業などでは自分のPCの状態をTV会議で相手方に見せるべき状況もあります。この時は、共有ボタンからデスクトップ(複数のモニタを接続している場合に複数出ます)、ウィンドウ(アプリケーションごと)を選ぶことができます。

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[29] 会議に出ていなくても、チャットをしていなくても、Teamsの画面を閉じていても、サインインしている状態では、ネットワークに接続していれば、他の人には「連絡可能」な状態として見えています。Teamsの自分のアイコンをクリックして出るメニューからサインアウトすることができます。サインアウトすると通知アイコンも無くなり、チャットで話しかけられても何も通知されなくなります。ただし、Microsoftのサーバ側ではこの間に貴方に話しかけられたチャットが記録されており、再度サインインすると過去の未読のメッセージを読むことができます。

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