2005年9月5日 更新
学生にWebCTの使用感等を尋ねるアンケートを行いました。
WebCT100プロジェクトの授業(前期)に登録されて いる学生 2,415名。
2005年7月13日~8月4日
WebCT上にアンケート用のコースを作成し、対象学生をコースに登録。担当教員に授業を通して学生に周知して頂きました。また全対象学生へダイレクトメールも送信しています。
質問数は16です。
2,415名中446名より回答がありました。回答率は18.5%です。
対象者数 | 回答 | 回答率 | |
一年生 | 863 | 249 | 28.9% |
二年生 | 649 | 84 | 12.9% |
三年生 | 485 | 71 | 14.6% |
四年生 | 181 | 24 | 13.3% |
修士一年生 | 126 | 11 | 8.7% |
その他 | 111 | 7 | 6.3% |
合計 | 2,415 | 446 | 18.5% |
まずWebCTの使い勝手について尋ねました。全体のちょうど50% (223名) が「使いやすかった」と答えています。「普通」を加えて8割以上の学生は、WebCT を使うのにそれほど抵抗がないことが分かりました。教員に聞くとほぼ反対で大半が「難しい」と言われるのと対照的です。
つぎに使い方に迷ったときはどうしたかを聞いたところ、42% (186名) の学生が友人に聞いたと答えています。40%の学生は迷うことはなかったと答えていますので、問題があった場合7割の学生は友人同志で教えあっているようです。以下「先生に聞く」「オンラインヘルプ」「センター」と続きます。詳しいオンラインヘルプがついていますので、もっと活用されると良いと思います。
どんなところで迷ったり困ったりしたかを具体的に聞いたところ
という意見が目立ちました。ポップアップブロックに関しては、WebCTの改良を望むところです。セルフ登録方法や課題の提出方法等に関しては、これを説明するための学生用のマニュアルも必要な事が分かりました。今後整備をしてゆきたいと思います。
まず、このアンケートに回答者達が、週に何科目の授業でWebCTを使っており、さらに週何時間程度WebCTの操作をしていたかを聞いた結果が以下です。
WebCTがあることで学習が捗ったかどうか、と言う質問では、50%を少し越え る人達が「非常にそう思う」または「そう思う」と答えています。この回答は 使い勝手を尋ねる質問への回答と関連がありました。「使いやすい」と答えたグ ループでは「学習が捗った」人が多く、逆に「使いにくい」と答えたグループで は捗ったと思わない人が多くいました。
WebCTの機能で、今回使ったものと、他の授業でも使って欲しいものを尋ねた結果が以下です。テストやレポートではそれを使った人も使わなかった人もほぼ同じく30% 前後の人が「他の授業でも使って欲しい」と答えていますが、資料配布に関してはWebCTで経験した人の7割近くが他の授業でも使って欲しいと答えています。資料配布の機能は実際にWebCTで経験して良かったと感じる人が多かったようです。
学生の利用環境に関するものとして、主にどこでWebCTを利用したかを尋ねました。別の調査では学生の80%以上が自宅にPCを所有していると言う結果が出ていますが、WebCTの利用に関しては大学で行っている人が多いようです。
また、自宅でWebCTを利用しようとして、何か問題があったかを尋ねてみました。82%が特に問題かなったと答えていますが、何か問題があり自宅では利用できなかったという学生もおりました。以下の質問12の図中のパーセンテージは母数をこの質問に回答している270名としています。
具体的な問題としては、以下のようなものが挙がっていました。
WebCTを使ってみて、良かったと思う点と悪かったと思う点について自由記述方式でたずねました。
授業の前後に授業内容の確認ができてよかった。(学部2年生・男子)
プレゼンテーションがカラーで見れたこと、配布物では白黒の上小さく見えないことがよくある。(学部3年生・男子)
課題など提出期間内であればどの時間帯にも提出できるのでよかった。(学部2年生・男子)
テスト・レポートの出題や〆切日、回答の状況などが分かりやすかった。また、成績やその分析結果がすぐわかるのが良かった。(学部4年生・男子)
レポートを提出するのが簡単。掲示板を使って簡単に質問ができ、ほかの方の質問も参考にすることができる点もよいと思う。(学部1年生・男子)
掲示板などで授業のことを深められた。(学部1年生・女子)
何度も挑戦できるテストによって自分の理解度がよくわかると思う。(学部1年生・男子)
特にこの授業では自分が得た点数や平均点、中央値や分散、ヒストグラムがあったので自分と他の人の状況もわかってよかった。(学部3年生・男子)
使いやすく、コンピュータに慣れるという点でもよかった。(学部1年生・男子)
教科によって別々のHPで管理されるのではなく、まとめられていた点。(学部1年生・男子)
悪かった点は、良かった点程まとまった意見が少なかったのですが、
自宅でインターネットが使える環境にないので、お金をかけずにインターネットを使おうと思うと学内のパソコンを利用するしかない。しかし、それにも時間的な制限があるため、長時間WebCTを利用しないと解けないような課題を出されると困る。 (学部3年生・女子)
連絡が入っていても、もみじと違い、メールが配信されないため、ログインしない限り分からない。(学部2年生・女子)
WebCTを見る習慣がなかったので、連絡事項を見落とした。(学部3年生・男子)
等が複数人から意見としてありました。他には、「学部近くに端末室がないので不便」「回答を保存するのが面倒」「最初の開き方が分かりづらい」「ノートをとらなくなる」「PCを使いすぎて目に悪い」「宿題が増えた」「ちゃんと提出できたか不安」等。中には下記のように運営側に対する苦言もありました。
今のシステムだと掲示板に書き込みをしたらアクセスしたすべての人に見られる。もともとの掲示板の意味からして当たり前なのかもしれないけど、論文を読んで感想を掲示板に書いたりする宿題が出る授業なんかでは、論文を読みもせず人の感想を見て書き込んでいる人もいた。まじめにやっている側としたらすごく不愉快だった。人の書き込みを見られないような、書き込み場所をつくってほしい。もし今既にその機能があるのなら、先生たちにきちんとマスターさせてほしい。それから授業資料をWebCTで、というのはいいけれど、プリントアウトできるのは全部で月100枚までだということを先生たちにちゃんと伝えてほしい。一回につき30枚以上も資料と宿題でいったりするような授業もある。月100枚までだと知らないから、先生たちもプリントアウトすることを前提に、授業中は目に見えないような小さな字のスライドを使ったりしていた。かなり困った。 こういうシステムを推し進めるなら、ここまできちんとやってほしい。(学部1年生・女子)
アンケートに御協力頂いた学生のみなさん、学生にアナウンスして下さった先生方にお礼申し上げます。