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S2 くんの夜番日誌 〜RIISE の夜番と私〜

<午後4時30分>

理学部を出発した私は、情報教育研究センター(RIISE)へと向かう。そう、今日はRIISEの夜番。午後5時から9時までの4時間、さまざまな質問、トラブルに対応し、最後にはセンターの戸締まりまでしてしまうのである。

<午後4時50分>

出勤簿に判を押す。理学部〜RIISE間の移動に車で20分かかってしまった。どこで何をしていたかは、秘密である。

<午後4時55分>

RIISE入り口に到着。おもむろに学生証を取り出しカードリーダーを通すと、軽快な(?)電子音とともにロックが解除される。演習室を見渡すと、若者が端末に向かっている。「わたしも若者なのだよふふふふふ。」と意味のないことを考えながら、演習室を通り抜ける。今日も人が多い。

<午後5時00分>

ようやくRIISE準備室に到着。今日も事務員のI川さんがいけてくれた花がうつくしい。ひきつぎを行ったあと、事務員のM政さんにコーヒーをいただいた(ちなみにRIISE演習室は飲食禁止である)。ディスプレイの電源を入れ、ログインするといつもの画面が現われる。

 RIISEではNEXTSTEPが使われている。私は1年半前に夜番を始めるまでは、使ったことのないOSであったが(いや、1〜2回は使ったかな?)、なんとかなるあたりすごいOSである。使えば、使う程、味のでる'すこんぶ'のようなOSであるが、なかでも私のお気に入りは"ショートカット"である。このNEXTSTEPにはたくさんのショートカットが用意されているのである。ショートカットを使っていない人のために説明すると、ショートカットとは"知らなければ知らないで困ることはないが、知っていると嬉しいこと限りなしの機能"である。書いている本人も良くわからないが、試しにOmniWebを立ち上げて以下のことを行ってみよう。

  1) 'cmd'キーを押しながら'n'を押す
  2) 'cmd'キーを押しながら'w'を押す
  3) 'cmd'キーを押しながら'q'を押す

結果はやってみてのお楽しみ。おそらく感動のあまり、涙でディスプレイの文字が読めないことであろう。他にもまだまだたくさんのショートカットが準備されている。ログアウトさえショートカットが用意されているのだから至れり尽せりである。

<午後6時00分>

話がそれてしまったことに気付いて、コーヒーをいただく。事務員のM政さんとRIISE教授のN村先生はジムに通っているので、出発してしまった。N村先生が減量に成功するかどうか、最近のRIISEの大きな話題である。そういえば、RIISE助手のS司先生もスポーツマンらしい。私はここ3年間で20kgも体重が増えてしまったので、ダイエットのため、たまに研究室の人達とジョギングを行っている。最近気がついたのは、ジョギングをするとたくさん食べてもよいという意識が働き、体重に変化が現れないということだ。もっとも、最後にジョギングをしたのは四か月前ではあるのだが・・・。

ちなみに体重が増えると、お腹でボールペンが飛ばせることに気がついた。楽しいが、実用性はゼロである。

<午後7時00分>

いかん、いかん、夜番日誌だった。コーヒーをいただきながら、RIISE講師のS谷先生とMacintoshの話をする。Macintoshのプログラムも作ってしまう先生である。私も普段はMacintoshが大好きである。昨年発売された某透明Macintoshもローンを使って秘密のうちに購入。嫁さんに相当怒られた。しかし、"ローンは人生のスパイスだ"という言葉もあることだし、良しとする。某透明Macintoshはスピードも速いし、今流行のLinuxも動作するしで非常に快適だ。

 ところで大学への接続方法の質問がある時、きまった会話がある。それは、
私 : 「えーと、OSは何をつかってますか?」
質問者 : 「Windowsを使ってますが・・・。」
である。というより、Macintoshユーザーの質問をここ1年半、受けたことがないのはナゼ?こんな日は、Macintoshユーザーの私は涙でマクラをぬらしてしまう・・・。

<午後8時00分>

コーヒーだと話がそれるので、お茶を飲みながら研究を行う。私の専門は物理であるが、どうにも計算のプログラムがうまく動かない。頭が疲れたので、気分転換に鳥のまねをしてみる。鳥のまねとは、

1) 手の甲を口につけ、指でくちばしをつくる
(指はのばす)
2) おもむろに腰をかがめながらそばにあるものをつつく
3) つつく際に「ガァ」と鳴いてみる

ストレス解消にはもってこいだが、他人に見られるとかなり怪しいので注意が必要である。あ、監視カメラに写ってる・・・。

<午後9時00分>

とうとう閉館の時間だ。お茶もつきたし。RIISEにあるマシンをチェックし、片付けていく。たまに、ガム等の紙屑が落ちていると悲しみのあまり、涙が頬をつたわってしまう。ごみはごみ箱に! というかRIISE演習室は飲食禁止である。プリンターの電源を落とし、窓を閉め、電気を消していく。あぁ・・暗闇で輝くネットワーク機器のLEDランプがうつくしい・・・(ちょっとアブナイな)。

 こうして約4時間に及ぶ夜番での戦いが終わる。コーヒー(又はお茶)ばかり飲んでいるようだが、実は密かに仕事もしているのである。質問があったら気軽に、かつ密かに準備室を訪れてみよう。夜番のお兄さんか、SA(Student Adviser)さんが秘密のうちに質問に答えてくれるはずである。

<午後10時00分>

某弁当屋さんで、晩ご飯に唐揚げ弁当を注文。あ、RIISE助手のN登先生だ・・。

(S2君は水曜と金曜の夜番を担当しています。気さくに声をかけてあげてください。)


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