Mac は三種類あります。
以下では、これらのMacの使いかたを簡単にご紹介します。以下の項目があります。
iMac の電源はつねにONの状態です。画面が暗くなっていますが、これはディスプレイが切れているだけで、本体の電源はONになっています。
マウスを動かしてみると、ディスプレイがONになります。マウスを動かしてみたり何かキーを押してみたりしてもディスプレイが明るくならない場合は、前の利用者が誤ってiMacの電源を消してしまったのでしょう。そのときは電源をいれます。電源ボタンは下図の白枠で示した辺りにあります。
ディスプレイが明るくなると、以下のような画面が出ているはずです。「名前」の所にセンターのアカウント名(学部生の場合は (小文字b)学生番号)をタイプし、「パスワード」の所にセンターのパスワードをタイプします。「ログイン」ボタンをクリックすると、ログイン処理が行なわれ、あなたのデスクトップ画面が表示されます。
「名前」と「パスワード」の間は tab キーで行ったり来たりできます。return キーを押すと、「ログイン」処理が始まります。
パスワードについての注意事項: iMac 上でパスワードを変更することはできません。パスワードを変更するためには、センターホームページの「パスワード変更」http://www.media.hiroshima-u.ac.jp/passwordを使います。
使い終ったら、画面左上のアップルマーク(詳しくは次節で)をクリックし、「ログアウト」を選んでログアウト処理を行って下さい。ログアウト後、ログインパネルが表示されるのを確認してから退席して下さい。電源は切らないで下さい。ディスプレイが明るいままですが時間が立つと自動的に暗くなりますので御心配なく。
ログインに成功すると、以下のような画面になります。これがあなたの作業画面、デスクトップです。
初回のログインの時にはこの画面になるまでしばらく時間が(2〜3分程度)かかります。これはあなたのホームディレクトリを作成しているためであり、異常ではありません。
MacOS X のメニューはいつもこの場所にあります。メニューバーの内容は、現在アクティブになっている(あなたが対話している)アプリケーションによって変わります。現在アクティブになっているアプリケーションの名前が左から二番目に表示されています。
メニューバーの一番左端にはいつもアップルマークがあります。アップルマークをクリックすると表示されるメニュー(アップルメニュー)には、どのアプリケーションを使っているときにも共通して有効な項目が列挙されています。
アップルメニューの一番下に「ログアウト」項目があります。iMac を使い終ったときには、必ずこの「ログアウト」を選んでログアウト処理を行って下さい。電源は切らない(システム終了をしない)で下さい。
「ログアウト」項目の右にと書いてありますが、これはキーボードショートカットを表しています。「ログアウト」項目をメニューでクリックする代わりにキーボードのシフトキーとコマンド(アップルマークと四葉のマークがプリントしてある)キーを押しながら Q のキーを押してもよい、ということです。
キーボードショートカットを表す記号は (コマンドキー) ,
(オプションキー),
(シフトキー),
(コントロールキー) があります。
画面の一番下にあるのは「ドック」と言い、よく使うアプリケーションや書類を登録しておき、クリックすることでそれらを開くことができます。
ドックの右のほうに仕切り線が見えますが、この線から左にアプリケーションを登録し、右には書類やフォルダを登録します。
現在動作しているアプリケーションはアイコンの下に黒い三角が表示されます。あらかじめここに登録されていなくても、動作中のアプリケーションは全てドックに表示されるので、アプリケーションの切替えをするのにもドックは使われます。
ドックの左端のアイコンには始めから▲マークがついていますね。これは Finder と呼ばれるもので、これを使ってファイルの整理をしたりアプリケーションの起動をしたりできます。Finder は MacOS X における最も基本的なアプリケーションで、ログインしている間ずっと動作しています。
ドックのFinderアイコンをクリックすると、以下のようなFinderのウィンドウが表示されます。
Finder についての説明の前に、このウィンドウを例にとって基本的なウィンドウ操作を確認しておきましょう。
ウィンドウの場所を移動するには、タイトルバーをドラッグします。
ウィンドウの大きさを変えるには、右下の部分をドラッグします。
タイトルバーの左端に以下のような三色のボタンがあります。マウスポインタをボタンの上に持って行くと以下のように表示が変わります。×のボタンをクリックすると、ウィンドウを閉じます。−のボタンをクリックすると、ウィンドウがアイコン化され、ドックに格納されます。+のボタンをクリックすると、ウィンドウの大きさが最適化されます。
Finder ウィンドウではファイルやフォルダをドラッグして別のフォルダに移動したり、ゴミ箱(ドックの右端にあります)へドラッグして削除したりすることができます。
ゴミ箱にドラッグしたファイルは、それだけで無くなるわけではありません。Finder メニューの「ゴミ箱を空にする」を選んで始めて完全に削除されます。
ファイルやフォルダをコピーするには、オプションキーを押しながら、他のフォルダへドラッグします。
新しいフォルダを作るには、メニューで「ファイル」→「新規フォルダ」を選びます。
ファイルの名称を変更するには、変更したいファイルをクリックして選択し、エンターキーを押します。もしくは、クリックして選択した後、(ダブルクリックにならない程度の間隔をおいて) ファイル名称の部分をもう一度クリックします。
Finderウィンドウ上に表示されているアプリケーションを起動するには、アイコンをダブルクリックします。アプリケーションをドックに登録したい場合はそれをドックにドラッグするだけです。
文書ファイルをダブルクリックすると、それを作ったアプリケーションが起動し、その文書が開かれます。違うアプリケーションで開きたい場合は、文書ファイルをアプリケーションアイコン(ドック上のでもFinderウィンドウ上のでもどちらでもよい)にドラッグアンドドロップします。また、文書ファイルをコントロールキーを押しながらクリックすると、その場でメニュー(コンテキストメニューと言います)が開きますので、その中の「このアプリケーションで開く」を使う事もできます。
コンピュータ上のどこにでもファイルを保存できるわけではありません。利用者のホームフォルダが定められており、基本的にはこの中にしかファイルを保存することはできません。
Finderウィンドウを開いたときに最初に表示されているのがあなたのホームフォルダです。別の場所を表示している場合にも、Finder ウィンドウのツールバーにある家のアイコンをクリックすることにより、いつでもホームフォルダを表示させることができます。
ホームフォルダは、ネットワークで各iMacに接続されたファイルサーバ上にあるので、どのiMacを使っても自分の書類を利用することができます。
デスクトップの背景の所にもファイルを置くことができます。ここに置いたファイルは、ホームフォルダの中の"Desktop"(もしくは「デスクトップ」)というフォルダに保存されます。
ホームフォルダの中の書類はファイルサーバ上に保存されるため、どのiMacでも共通に利用することができますが、ネットワークを経由したアクセスとなるため読み書きの速度が少し遅くなります。通常の利用ではほとんど問題ありませんが、DVカメラを接続してビデオデータを取り込んだりするといった用途には向きません。
ホームフォルダの中に Work という名前のフォルダがありますが、このフォルダに入れたものは、ファイルサーバ上ではなくてそれぞれのiMacに内蔵されたハードディスクに保存されます。一時的に大きなファイルを作成する必要があるとき、速いアクセスが必要となるようなファイルを作成する時にはこのフォルダを利用して下さい。
このフォルダに入れたものは他のiMacではアクセスできません。また、後から同じiMacにログインした他の利用者にもそのファイルはアクセス可能であることに注意して下さい。
マルチメディア工房のiMacは、通常のネットワーク利用端末としても使うことができます。
WWWページを閲覧するには、Safari を使います。Safari はあらかじめドックに登録してあります。
メールを送受信するには、Apple Mail というソフトウェアを使うこともできますが、Linux や自宅のパソコンとの共存を考えると、メディアセンターのウェブメールサービスを使う事をお勧めします。
ウェブメールサービスは、XXXXXX@hiroshima-u.ac.jp 宛に届いたメールを読んだりメールを送信したりといった操作を Safari などの WWW ブラウザ上でする事ができるものです。ウェブメールサービスに関する概要をhttp://www.media.hiroshima-u.ac.jp/modules/inyd0/index.php?id=4/で読むことができます。
Safari で https://webmailer.hiroshima-u.ac.jp/ にアクセスすると、ウェブメールサービスのエントリーページが表示されます。「ユーザ名」と「パスワード」にはメディアセンターのもの (Linux や iMac にログインするときのもの) を入力すると、そのアカウント宛の新着メールが表示されます。
ウェブメールサービスを利用すると、iMac からだけではなくセンターのICE端末,各研究室, さらには自宅のパソコンなどでも同じ使い勝手でセンターのメールを利用することができます。ネットワークにつながったパソコンとWWWブラウザさえあれば、新着メールを読むだけではなく、ICE端末 の Thunderbird のメール箱も参照することができるわけです。もう少し詳細な説明はこちらを御覧下さい。
アプリケーションについては、Finder ウィンドウの左にあるアプリケーションアイコンをクリックします。ほとんど全てのアイコンがここにインストールされています。
プログラム開発用のアプリケーションは別の場所にインストールされています。Finder ウィンドウでコンピュータアイコンをクリックし、「Macintosh HD」→「Developer」→「Application」とたどります。
← コンピュータアイコン
以下で、iMac にインストールされている主要なアプリケーションの簡単な紹介をします。一部のアプリケーションは指定されたiMacにだけインストールされています。
■ ネットワーク利用 | ||
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Safari | |
マルチメディア工房iMacの標準WWW ブラウザです。Apple謹製です。 | ||
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Firefox | |
オープンソースのWWW ブラウザ。ICE端末での標準WWW ブラウザです。 | ||
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Apple Mail | |
MacOS X 標準のメールソフト。これよりもウェブメールサービスを推奨しますが、IMAPにも対応しているので、設定次第では便利に使うことができます。 | ||
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Fetch | |
ftp クライアント。他のホストへ(から)ファイルを転送します。 | ||
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Fugu | |
sftp, scp のクライアント。通信経路を暗号化したファイル転送を行うことができます。 |
■ テキストファイル作成 | ||
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mi | |
テキストエディタ。mi と書いて「ミミカキエディット」と読みます。SJIS, JIS, EUC, UNICODE の各文字コードに対応し、FTP サーバ上のファイルも直接編集できます。便利です。 |
■ UNIXとしての利用 | ||
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iTerm | |
ターミナルエミュレータ。 | ||
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X11 | |
MacOS X で X Window System のサーバ機能を実現します。 |
■ オフィスソフト | ||
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Microsoft Word | |
ワープロソフト。 | ||
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Microsoft Excel | |
表計算ソフト。 | ||
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Microsoft PowerPoint | |
プレゼンテーション資料を作成するソフト。作成するだけでなく、プレゼン時の資料提示も行えます。 |
■ グラフィック作成 | ||
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Adobe Photoshop | |
ペイント(ビットマップ)形式のグラフィックソフト。名前が示すように元々は写真修正用のソフトでしたが、現在は非常に高機能となり、ビットマップ画像に関するありとあらゆる操作が行えると言っても過言ではありません。もちろんWWWグラフィック作成にも利用できます。 | ||
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Adobe Illustrator | |
ドロー(ベクトル)形式のグラフィックソフト。この手のソフトでは業界標準となっています。 | ||
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Freehand MX | |
ドロー(ベクトル)形式のグラフィックソフト。 | ||
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Shade (claris36,41,42の3台にのみインストール) | |
3D CG 作成ソフト。モデリングとレンダリングの両方を行うことができます。 |
■ WWWページ作成 | ||
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Dreamweaver MX | |
WWWページを作成するためのアプリケーションです。WYSIWYGでHTML編集を行え、作成したファイルの自動アップロードなどの機能も持っています。 | ||
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Fireworks MX | |
WWWグラフィック作成に特化したグラフィックソフト。WWWページで使用されるボタンやバナーなどの作成を効率的に行う事ができます。 | ||
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Flash MX | |
swf 形式の動画を作成するソフト。swf 形式の動画は、非常に容量も小さく、閲覧するためのプラグインもほとんど全ての環境に用意されています。WWWページにちょっとした動きを加えたい時や、凝った対話的なインタフェースを作成したい時はこれに限ります。 | ||
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Flash CS3 (claris45,47の2台にのみインストール) | |
Flash MX の新しいバージョンです。 | ||
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Adobe ImageReady | |
Photoshop と連係して WWW グラフィック作成を効率的に行います。 |
■ ビデオ編集 | ||
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iMovie | |
ノンリニアビデオ編集ソフト。DVカメラから動画を取り込み、編集、結果をDVカメラに書き戻すことができます。基本的な機能しか持っていませんが、非常に使い勝手がよいです。 | ||
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Final Cut Pro (claris30〜35の6台にのみインストール) | |
ノンリニアビデオ編集ソフト。プロフェッショナルの利用に耐える機能を持っています。iMovie の機能に不足を覚える向きはこれを試してみるとよいと思います。(version 3) | ||
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iDVD | |
iMovie などで作成したムービーファイルを元にDVDを作成します。作成されたDVDはDVDビデオ形式になるので、ほとんどの家庭用DVDデッキで問題なく再生できます。メニューの付いたタイトル画面を非常に簡単に作成できます。 | ||
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Final Cut Studio (claris48にのみインストール) | |
業務仕様の動画編集アプリのセットです。Final Cut Pro 6、Motion 3、Soundtrack Pro 2、Compressor 3、DVD Studio Pro 4、Color が含まれます。 |
■ 素材管理 | ||
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Toast (claris30〜35の6台にのみインストール) | |
CD-R, DVD-R にデータを記録する際に利用します。MacOS X にも同様の機能が付属していますが、ディスクアットワンスにしか対応していないため、通常はこれを使うことになります。 | ||
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iPhoto | |
デジカメなどの画像ファイルを閲覧・管理するためのソフト。 | ||
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iTune | |
mp3 などの音楽ファイルを作成、再生するためのソフト。 |
■ マルチメディアタイトル作成 | ||
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Director MX (claris30〜35の6台にのみインストール) | |
マルチメディアコンテンツを作成します。市販のマルチメディアタイトルや教育ソフト等はDirector で作られていることが多いです。 |
■ デスクトップパブリッシング | ||
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InDesign CS4 (claris44にのみインストール) | |
Illustrator や Photoshop で作成したグラフィック要素を配置し、印刷物として仕上げる事を主目的としたレイアウトソフト。パンフレット、書籍を作成するのに適している。印刷物だけでなく、結果をFlashやWebページとして生成することもできる。 |
ICE 端末で作成したファイルをiMacで利用したい場合は、ftp もしくは sftp を利用してファイルをネットワーク転送します。ftp もしくは sftp を利用する場合のサーバ名は login.hiroshima-u.ac.jp とします。
ここでは、ftp クライアントソフトの Fetch を利用したファイルの転送方法を説明します。
まず Fetch を起動しましょう。Finder ウィンドウのアプリケーションフォルダアイコンをクリックし、Fetch 4.02 を探してダブルクリックします。
以下のようなパネルが表示されますので、
Host: login.hiroshima-u.ac.jp
User ID: あなたのログイン名
Password: あなたのパスワード
をタイプし、「OK」ボタンをクリックします。
うまく接続ができると、ICE Linux のホームディレクトリが以下のように表示されます。Finder ウィンドウからこのウィンドウにファイルをドラッグするとファイルの転送が行えます。
初回起動時に必ず以下の設定を行って下さい!これをしておかないと、日本語テキストファイルを転送した時に、その内容が破壊されます。
1. メニューの「Customize」→「Preferences...」を選択
2. 「Misc」タブをクリック
3. 「Translate ISO characters」にチェックが付いているので、これを外す
(注)ICEPrinterでは、ICE端末(Linux,Windows)での印刷と同様に枚数管理が行われます。印刷ポイントも共有(白黒1ポイント、カラー5ポイント)ですのでご注意下さい。
マルチメディア工房では下記の周辺機器が使用可能です。