DTM システム

マルチメディア自習室には、音楽/音声データを扱うためのDTMシステムがあります。ここではDTMシステムを使い始めるための簡単な説明を行います。

最終更新日 2001 年 12 月 7 日

システム概要

構成機器

DTMシステムを構成する機器は下記の通りです。

各機器の間は以下の図のように接続されています。

System Flow
何ができるの?

例えば、こんなことができます。


音声データの取り込み

ここでは、MD やテープに録音された音声データを Mac に取り込む(ハードディ スクレコーディング)方法を簡単に説明します。取り込んだデータを編集する方 法については、Cubase の説明書を参照してください。

Cubase を起動する

まずMacを起動します。Cubase は、画面左下に現れる「ランチャー」に登録してありますので、下に示すアイコンをクリックしてください。「ランチャー」にCubaseのアイコンが見えていない場合は、ランチャー上部の「Claris2」というボタンをクリックします。

Cubase Icon

「AppleTalk is on...」と書かれた警告パネルが現れた場合は、「Leave It On」というボタンをクリックします。起動すると、Cubase の作業スペースが表 示されます。

録音するトラックを指定する

以下の手順で行います。

Track Info

(1) Arrange Window の左下にある三角をクリックして、トラック情報 を表示させます。

(2) 録音したいトラックをクリックします。

(3) 素材がステレオ録音されたものであれば、「Stereo」と書かれた小さなボ タンをクリックします。

(4) 「Enable」と書かれた小さなボタンをクリックすると、録音が可能な状 態になります。はじめて録音する場合は、録音したファイルを保存する場所を指 定するために、以下のようなパネルが現れます。適切なフォルダを選んで(なけ れば作って) 「選択」ボタンをクリックします。新しいフォルダを作るには、左 下の「新規」と言うボタンをクリックします。

newfolder
レベルを調整する

まず、レベルを調整するための「チャンネルミキサー」を表示させます。画 面最上部にあるメニューバーの「Panel」→「VST Channel Mixer 1」を選んでく ださい。

次に素材を再生します。MD やテープ等をミニコンポにいれて、再生してください。

再生された音声のレベルに合わせて、チャンネルミキサーの該当するトラッ クの所でレベルメータが上下しているはずです。レベルがもっとも高い所で、下 の図の程度になるように、入力レベルを調整します。調整するには、ミキサーの 「MD」と言うラベルが貼られているツマミを回してください。Cubase のチャン ネルミキサーや、コンポの音量では調整できないことに注意してください。

Channel Mixer   Mixer  
録音する長さを設定する

Arrange Window の「レフトマーク」と「ライトマーク」(図を参照してくだ さい)を動かして、録音したい時間を設定します。

録音する

やっと録音できます。アレンジウインドウの赤い線(カレントマーク)がレフ トマークよりも左にあることを確認してください。確認したら、ミニコンポで素 材を一時停止状態にします。

コントロールパネルの録画ボタン(赤い丸)をクリックします。カレントマー クがレフトマークを通り過ぎたら、ミニコンポで素材を開始します。リモコンを 使うと吉です。

カレントマークがライトマークを通り過ぎると、自動的に録音は終了します。 コントロールパネルの停止ボタン(黄色い四角)を押します。コンポで素材の再生も停 止します。最後に「Enabled」ボタンをクリックし、録音状態を解除します。

録音できているか確認する

期待通りに録音できているかどうか確認しておきましょう。Cubase のトラッ クに乗っている音を再生するには、まず、コンポの入力を切替えなければなりま せん。リモコンの Function ボタンを何度か押して、CS/BS と表示されるようにしてください。

Compo status  

カレントマークをレフトマークよりも左側に移動し、コントロールパネルで 再生ボタン(緑の三角)をクリックします。録音された音がうまく再生され ればOKです。

複数の音声データを合成する場合は、上の作業を繰り返して別のトラックに 音を乗せます。各トラックに乗せた音のレベルを調整したり、さまざまな効果を かぶせたりすることができます。詳しくは Cubase のマニュアルを参照してください。


音声データの書き出し

Cubase に乗せたままでは、せっかく作った作品を他の人に聞かせることがで きませんね。ここでは、Cubase に乗せた音をMDやテープに録音する方法と、音 声ファイルとして書き出す方法について説明します。

MD やテープに書き出す

まず、ミキサーボタン等を押して、設定を変更する必要があります。ミキサー に必要な操作が直接記してあるので、その通りに行ってください。

次に、Cubase のコントロールパネルを使って、ミニコンポから音が出ること を確認してください。大丈夫だったら、ミニコンポにMDもしくはテープをいれま す。MD または テープの Rec ボタンを押すと、録音待ち状態になります。ミニ コンポの再生ボタンを押すと録音が始まります。同時に、Cubase の方でも再生 を始めてください。

音声ファイルに書き出す

Cubase では AIFF 形式、SoundDesigner II 形式、WAVE 形式で音声ファイル を作成することができます。メニューの「File」→「Export」→「Audio Track...」を選びます。File Formart を選び、適切な名前をつけて「Save」を クリックします。この後 MP3 に変換したり、CD-R に保存したい場合は AIFF を 選んでください。Windows に持っていきたい場合は WAVE を選ぶとよいでしょう。

書き出した音声ファイルをCD-Rに保存する

CD-R に保存するには、MacCDR を使います。MacCDR も Cubase と同様に「ラ ンチャー」に登録してあります。

MacCDR Icon  

MacCDR を起動すると、次のようなパネルが表示されます。「オーディオ CD」を選んで、「OK」を押します。

MacCDR Screen 1

保存したAIFFファイルを MacCDR のウィンドウにドラッグアンドドロップし ます。必要なだけ設定したら、書き込みボタン をクリックします。

MacCDR Screen 2